2018年11月8日木曜日

"Icekai" es xorln unde #3の精読

和訳は私による拙訳であり。非公式である。

Edixa mi mak pen xelerl mal mol fal dzosnir.
俺はまた目を開けると、草原に居た。

Fua nebiua'd ipeicser krafir es set xu.
都市の成長者のため、光景はとても新鮮だった。
→「都市の成長者……?」となったが、多分「都市で生まれ育った」ということなのだろう。普通にfua ipeicser fal nebiua,で良かったのかもしれないと思ったがなんかこれも気持ち悪い。そもそもfua節を文頭に持ってきて、接置詞節を更にその中に作っているのがだめそう。文末に持っていけばfua ipeicser fal nebiuaのままでもいいだろう。

Dovied es starnkax mal mi yuihurkon virotle la dysnesn.
太陽は眩しく、俺は無意識に手を翳した。
→virotleはvirortleのtypoだろう。方言方言。

Mal liaxa mi jusnuk.
そして、俺は驚いた。

Edixa jexi’ert xekyden lixer elx mol dea.
明らかに失われたはずの体があったのだ。

Pa falmet xel mal sniepyn es vilartien snestul niv.
しかし、故意に見ると、腕が慣れた細さではなかった。
→falmetは「意識して、良く考えて」というニュアンスより、故意過失の対立の視点になっている。なのでここは、"ezon"などが良いのだろうか。
→mal以降がなんだか不自然に聞こえる。たぶん自分なら"mi'd sniepyn is snestulusnej zu untirk qune niv."とか書きそうなんだが、云いたいことは分かるけどここもなんか難しいなあ。

Xalwa at es xorln. Tismal, liaxa mi cirla io lidysteinesk?
服も奇妙だ。もしかして、本当に俺は転生したと云うのだろうか?

Mal mi no io es hame stysnon…?
それで、俺は今どんな存在である……?
→多分、「俺の状況は今どんな感じなのだろう?」と言いたいのだろう。まず、接置詞節は動詞から一番離すべきで、それとhameが名詞の前に付いたり、hame自体を名詞として扱う例はコーパス絡みても少なめのようだ。"Hame no io mi lex mol na es."と書いたほうが良さそうだ。

Liaxa la lex'i tisodil io celixiaen aplansalustaxm josnyn mal fiurm fal fontalobus.
そう考えた瞬間、半透明の画面が現れ、眼の前に浮かんだ。
→celixiaenが辞書になかったので驚いた、typoかと思ったが多分celi-xia-enなのだろう。「半透明の」という意味だと判断した。
→aplansalustaxmは語根がaplans(電子機器によって表される)という意味なので、ここには合わなさそう。魔法によってそれが浮かび上がるということであれば、vepaleaとかと入れ替えたほうが良さそうだが、異世界転生者が既存世界のファンタジー系作品が通用するということを基盤としたあれなのであれば、そのままでも良いのかもしれない。

Mi jusnuk mal pacergon xel fua fhasfa’d nolost melx edixu fqa io kranteo es xale ny la lex.
俺は驚いて、それでも何か情報を得るためにそれを見た。そこには次のようなことが書かれていた。
→「そこには次のように書かれていた」ならば"fqa io krante xale ny la lex."だけで良い。「そこには書かれていたことは次のようなことであった」ならば"fqa io kranteerl es iulo xale la lex"と書いたほうが自然だ。

Ferlkesti : Fixa Vetextiju
Voklisesnejesti (VOS): 1
Nejortosnejsti (NES) : 18/18
Kheltesnejesti (KHS) : 42/42
Morsacecanfysti (MCA) : 11
Kheltececanfysti (KCA) : 30
Fentemorsanfysti (FMA) : 14
Fentekheltanfysti (FKA) : 37
Kirganfysti (KIA) : 21
ココらへんはdiscordで相談ずみなので飛ばす。

Anfi'esti : akrunfto, lenivifarlosnej xiesnijo, anfitir celnirfe, farceso
能力:翻訳、経験値増加、空間保存(?)、解読
→anfitir celnirfeは多分動名詞語尾の付け忘れだろう。

Xorln kraxaiun es dat mol.
奇妙な単語がいっぱい在る。
→多分esは必要なくて、"xorln kraxaiun's dat mol."だろう。

Cene mi tisod fhasfa'd kante pa firlex niv harmie la lex es fal cirla.
幾らか言っている意味を推測はできるが、本当にそれが何であるかは分らない。
→リパライン語では西洋言語のような疑問詞と同形の関係代名詞は存在しない。この場合は"~pa firlex niv ny la lex."とまず一文として区切って、"Harmie la lex es fal cirla."と別の文で書くのが一般的。もしくは"~pa firlex niv la zu harmie la lex es fal cirla."でも良いが、"la zu"は比較的砕けた表現なのであまり使わないほうがよい。

Pa, fontles io mi'd aloajerlerm veles kranteo mag la lex kantet fhasfa mels mi.
しかし、最初に俺の名前が書かれているのだから、それは俺に関する何かを意味している。
→ここでの"kantet"の語法に違和感がある。私であれば"qante"を使うかもしれない。

Tan, anfi’e'i lior.
ところで、能力が気になる。

Edixa ytartastan lkurf la lex lyme.
あの声はこれを言ってたのだと思った。

Liaxu tisod iulo xale la lex ad lior "acrunfto" fal les restut mal dytysn aplansalustaxm josnyn.
そのようなことを思いながら、一番左のところにある「翻訳」というのが気になると、新しい画面が現れた。
→"acrunfto"は多分"akrunfto"のスペルミスだろう。良く考えれば、古理語cuhklの/k/が口蓋化してないことがおかしいのであり、古理から古ユナへの変遷の中でも/c/は殆どが後世で[s]になっていることから、これもまたあり……と思ったので方言に採用する。多分標準語でcになってないのは、/cr/という子音クラスタが非許容的(現代リパライン語辞書ではcrebija, dacrarje, dacratoxleの三種であり、crebijaは現世音写であり、後の2つはAIRの借用なので固有語には完全にない)であるからとするのが妥当だろう。
 そういえば、/sr/も[sr]なのでそちらも調べてみたが、そちらには固有語が六つあった。


  • /cr/ 固有語0, 外来語3
  • /sr/ 固有語6, 外来語4, 語源不明2


 /sr/固有語については説明ができ、alsreto, fasripietはそれぞれals+reto, fas+ripietの単なる合成語(古ユナ語としての語根から持ってきた単語がそのままくっついているだけ)であり、fasripietarxenはfasripietの派生語である。veisravijuはveis-r-a-v-ijuからなる派生語で(-r-派生語は)、nasrisorl, ninasrisorlも元は-r-を起源とする派生語であり血清pHにまつわる医学用語であることから古ユナ語の時代などとっくに過ぎた後世の派生語なのだろう。つまり、[sr]が非許容だったのは古理語から現代理語までの何処かであり、/sr/固有語でLIE(LIO)語源の単語が無いことから、恐らく古理語から古ユナ語への変遷の間で[sr]は非許容になっていたのだろう。
→fal les restutは違和感。一番左側というのは分かるがles/leは形容詞にのみ付く。なので、"fal les restuten polto"とかであれば良いのかもしれない。

Akrunfto : Cene letixer firlex eter'd lkurfo zu ni'd fagrigecio mal celes firlexo ni'st lkurfo'it zu kna'd fagrigecio.
翻訳:保持することが出来るものはその者の母語として、他人の言語を理解することが出来る。そして、その者が話すことを相手の母語として理解させることが出来る。
→助動詞は動詞派生名詞にも掛かるので、letixerにも掛かってしまう。この場合はceneをletixerの後においてその間にelxを置けば完璧である。lkurfoにも掛かっているが、私は「話せない事」は翻訳能力の掛かりようがないのでここは気にしなくてもよいと考えた。

Mi mol fal waxunde mal lartass corln lus niv lineparine.
俺は異世界に居て、人々は当然リパライン語を使えない。
→「異世界の人々は」と言うために"fqa io sietiver"とか言うのが良さそうだ。
→"lus (言語)"という語法は大丈夫なのかとCierjusteliumjtを確認した。"Lineparine'd lersse fua niv fagrigeciover i io kynte lus lineparine lap."という文例が見られたのでこれは大丈夫ということになった。

Fqa'd anfi’e'i letix niv fie, virotein ete'd larta'c io elx cene niv es lkurfon lap at.
この力を使わなければ、出会う他人において話すらであれない。
→ioの意味が良くわからないが、「他の人にあったとき」だったら、"ete'd larta'ct viroteinil io"とかになるだろう。"ete'd larta'ct lex virotein pesta"とかだとよりエモい。
→"cene niv es lkurfon lap at"は多分「会話すら出来ない」と言いたかったのだろうが、esの代動詞用法の格組は「-'sは-'iをする」なので、-'iを明示しなかった場合大抵コピュラとして取られてしまう。古い文章でもなければ-'iは必ず明示しているので注意が必要である。

La lex es lujus.
それは恐ろしいことだ。
→lujusは恐らく"lujys"のスペルミスだろう。方言方言(一応、理由をまとめておくと以下の通りになる。)

  1. デュイン方言の話者となる多くの基層言語では[y]が存在せず、よく[ju]や[i]と混同されること
  2. そもそも軟子音+/y/の/y/は[u]で発音されるのでどちらの綴りでも発音は同じである。
  3. スイスやリヒテンシュタインではドイツでweißと書かれる単語はweissと書かれ、これが地域差、方言差の一つともなっているので自然だろうと考えた。


Mal, lecu xel ete'd anfi'ess at.
そして、他の能力も見ようとした。

Mi tisod xelo “lenivifarlosnej xiesnijo” mal aplansalustaxmastan stiesain tisodo xale jur e'c.
俺は「経験値増加」を見ようと考えた。すると、変わるように考えたこと画面が答える。
→「~しようとする」は基本的に"jol"を使った助動詞文で言うことが多い。
→多分、mal以降は「変えるように考えると画面が応答した」のようなことを言っているのだと思うが、であれば"mi tisod juro eineserl mal aplansalustaxmastan stiesain la lex."などが良いのだろう。

Lenivifarlosnej xiesnijo : Letixer icve farfel le loler lenivifarlosnej. (Nio 2tva)
経験値増加:保持者は通常より多くの経験値を得る(現在に、2倍)
→副詞は単立できないので"nio ers 2tva"とするのが良さそうだ。
→"farfel le loler"に違和感を感じた。自分であれば"farfelol"にするだろうが、どうこれを一般化できるのだろう。とりあえず、leの前に置くのは具体的な比較対象で"farfel"のみをおいているのは"farfel"の抽象的なその概念(つまり「普通」という概念、その骨組み)を比較対象においているように感じたから違和感を感じたのだろう。

Fhasfa zu veles stieso “lenivifarlosnej” mol ly.
「経験値」と呼ばれる何かが存在するらしい。

Lenivifarlo is dieniep fal fhasfa lyme.
経験が何処かで数値になるのだと思った。

Pa, harmie lenivifarlo es fal fqiu unde?
だが、この世界で経験とはなんだ?

Lecu mecceries xel alsa'd anfi'ess.
とりあえず、全ての能力を見よう。

Liaxa aplansalustaxmastan mak jur e’c.
画面がまた変わった。

Anfitir celnirfe : Cene letixer anfitir lesur fal ete'd celnirfe.
空間保存(?):保持できるものは他の空間において道具を保存できる。
→今やっと意味が分かったが、別空間に物を置いておけるという話なのだろう。どおりで、"anfitiro celnirfe"に出来ないわけだ。それでは「空間を保存する」になってしまう。では、どう名詞句にするのか。"anfitiro celnirfe'ct"とかにすればいいのだろう。
→ceneがletixerに掛かっているのは上でも見たので省略する。

Fqa es fhasfa xale anfitirgal?
これは保存できるようなどこかなのだろうか?

Mi firlex niv gelx lecu torln la lex.
分からないから、それはほっておこう。

Mal, xeu'd anfi'e es lesback.
そして、次の能力が最後だ。

Farceso : Cene letixer xel lyned adit lesur'd snostacirlan.
解読:保持者は生物と道具の性質情報(ステータス?)を見ることが出来る。
→snostacirlanは多分snostiracirlan(またはsnosti'd acirlan)のスペルミスだと思うが、普通にありそうな単語なので辞書に登録しておく。

Snostacirlanasti?
ステータス?
→通じてないらしい。辞書になくてよかった単語なのかもしれない。まあ、俗語にしておこう。

Mi qune niv la lex mag fontals firlexerl'i ysev mal yuihurk tisod ny la lex.
俺はそれを知らないから、殆ど理解することを諦め、突然次のことを考えた。

Liaxu mi'st xelerl cirla io elx es snostacirlan lyme.
俺が見ているものは本当にステータスなのだと思う。

Festelon lkurf “Pielyn snostacirlan”.
試しに「ステータス表示消去」と言う。

Mal aplansalustaxmastan tejiest dea!
すると、画面は消えたのだ!

Fqa io mi kanstaktes zu fqa es snostacirlan.
これでこれがステータスであるという確証を得た。
→kanstaktesの表記が辞書に無かったので格組もこれを採用して、追記しておく。
→zuは関係代名詞だが先行詞を必要とする。基本的にzuのみの関係節を動詞は取れない。だが、"kanstakt zu fqa es snostacirlan"という名詞句を動詞化した状態と考えれば文法的には成り立つが、それでもあまり一般的ではない。laをzuの前に前置すべきだと思う。

Dexaftesto fhasfa'd karnivo es xonerm.
何か謎を解決するのは楽しいことだ。
→karnivoはkarnivanoのことだろうか、方言にする。

Lirs, cirla io deliu mi lkurf elx karxo?
ところで、本当の望みを言うべきだろうか?

Festelon tisodain “Xel snostacirlan” mal snostacirlan'd aplansalustaxma mak josnyn.
試しに「ステータスを見る」と念じると、ステータス画面が再度現れた。

Firlex, cene mi pesta at corln es fqa.
なるほど、俺はpestaでも当然これであれる。
→文意が取れなくてpesta atが良くわからないな……cene corln es fqaというのも割と謎。

Fai sysito, fqa es penxen.
とにもかくにも、これは便利だ。

Mal, liaxa mi fonti'a snostacirlan'd als.
そして、俺は全ての能力を確認した。

Harmie lecu es fal fasta?
これから何をしよう?
→"lecu mi es harmie'i fal fasta?"かなあ。

Liaxu tardeloko es ny penxen gelx lecu fontles melfert fqiu dzosnir.
立ち止まっててもどうにもならないから、まずはこの草原を探索しよう。

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