2016年11月8日火曜日

「リパライン語で喋ってみた」講評


言語読み上げ動画で悠里内でも有名なminerva scientiaさんが、リパライン語の朗読動画を作成した。「アルカ流派としては完成度が高いやつ」との評価を受け、動画では終盤で強烈なセレン氏批判をかました。
 ここで恒例の長文講評をやりたいと思う。minerva氏は「1日学習者がどこでミスしやすいか」、「構文解説のどこが見落とされているか」について分るといっていたが、確かにそういったところでこの動画は重要な作文データになっていると言えるだろう。

・発音
特に目に付いたのはsを母音前で[s]と発音しているところ。sは母音前では[z]である。綴りが不自然というのは確かにこういうところを言うのかもしれないが、sが[z]になるのには理由があって古い古理語においてはsは[s]で発音されていたが、途中から有声化していったと言う経緯がある。ちなみに閉音節では[s]になる。
rが母音後で母音の長音になっていない。 Miextruraが[mʲɜʃtrura]になっているが、正しい発音は[mʲɜʃtruːa]で発音したりする。古理語では[ʁ]だったが母音後では弱化して、代償延長で伸びたもの。
動詞語尾-erが[ə˞]っぽくなってたが、正しい発音は[eː]または[ɜː]である。古理語では[ə˞]か[aː]か[a˞]のような発音になっていたと思われる。
総合的に見て、古リパライン語訛りの現代リパライン語で、架空世界・文化に当てはめるとxelken系のエスニックグループに属する人が話したリパライン語っぽい印象になっている。

・文章
Xux, salarua als. Sisin es lu.
>どうも皆さん、こんにちは。お久しぶりです。
<salarua als>と書いてあるが、呼格を使った<salarua alsasti>のほうが自然な気がする。その次の文には<Sisin es lu.>と書いてあるがこれは多分<Sisun es lu.>のタイプミスだろう。ちなみにsisinは妻の意味でそのまま読もうとすると「妻はです。」みたいな良く分からないことになってしまう。

Coss niralsen lu n?
>お元気ですか?
等式文ではコピュラ動詞esは必ず現れるので<Coss es niralsen lu n?>が正しい。

No'l plax. Xace fua fqiu loexerm'i xeltestol lu.
>どうもよろしく。この動画を見てくれてありがとうございます。
文法がおかしいところは無いが、名詞を取る前置詞節には出来るだけ名詞が前置詞に近い方が自然なのと、動詞が取る目的語の名詞は動詞に近い方が自然なので<Xace fua xeltestol loexerm'i fqiuj lu.>らへんが自然。

Yst no, mi's lex lkurf lkurftless's es Lineparine.
>今回、俺が話す言語はリパライン語です。
名詞は独立できないのでyst noが後置詞・格なしで一番最初に来るのは不正。次の文では<mi's lex lkurf lkurftless's es Lineparine.>と続いているが、主格がぶら下がっているので最初の<mi's>は<mi'st>にしたほうが綺麗になる。

Dancen Jurli'i lex destes Fafs falira sashimi-afi'a'd lartar lkurftless es.
>創作界隈「悠里」を率いるFafs_sashimiさんの人工言語です。
創作界隈は<likkarunde>で表す(悠里紹介動画などに例あり)。ただ、これは辞書に乗っていないのでしょうがないが、<dancen jurli>という感じで表すなら、属格か-enを付けなければならないので<daicene'd jurli>か<dancenen jurli>になる。リパライン語では、名詞が名詞を修飾する時には必ずこれらの方法で明示しなければならない。<Fafs falira sashimi-afi'a>と書いてあるが、接尾辞の-は転写表記上では特別な場合でなければ明示する必要は無い。

Si'sci Tamiy'd lkurfer ladir ja, mal edioll si la diesyst-jienyp-y'c molil, loarju fqa'i den.
>彼はタミル語のネイティヴ話者で、中学生だったときに、これを作ったそうです。
最初の文でまたesが省略されていて不自然である。また、名詞を取る動詞派生名詞としては<Tamiy'd lkurfer>という構成はおかしく、このままでは「タミル人である(何かを)話す人」のような読まれ方をされてしまうので<tamiy'i lkurfer>というべきである。なお、リパライン語では日本語のように従属節の主語が属格で表される事は無い。なので、ここは<Si es ladir'd lkurfer tamiy('i(t)).>のような感じが正しい。
 細かいが、malの前にコンマが打たれているが普通はコンマは接続詞の後に打つ。ただ、古ユナ語などでは接続詞の前に打つ場合もある。
 <edioll si la diesyst-jienyp-y'c molil>とあるが、siの主格明示が無いのは不自然なので<si's>と明示するべきである。また、molilにio/falを置かずに独立させているのも正しくないので後置詞を置こう。
 間違いではないが、主動詞<loarju>が取る目的語である<fqa'i>は対格語尾を省略しても良い。
また、語末の<den>は<ly>のデュイン方言である。品詞表記の後に[なんとか:なんとか]とか書いてあったらそれは方言単語なので標準語の単語ではない。なので、ここはまとめると<mal, edioll si's la diesyst-jienyp-y'c molil io loarju fqa ly.>が自然である。

Anneoqa ce set lkurftless's mol den fo fyn.
>50人程度の話者が居るようです。
<Anneoqa ce set lkurftless's mol den fo fyn.>とあるが、ceのような級系前置詞は形容詞の前に付くわけだがそれが取るグループは集合を現す名詞であった方が自然で、この文章だと「五十と同じほど凄い言語があるらしいぞ。」というらへんの訳になる。「話者が50人ほど」を表したいのであれば<Lkurfer mol li anneoqa'd larta.>みたいに表した方が簡単だ。

Liaxa mi mun, dalion selunesil io laozia lkurftless'i, mal eo lex "L'altughuf Lugoxcz" tsu lkurftless'i rodestelen es. 
>俺自身も同じ時に人工言語を作っていました。「トゥルアーン語」という膠着語です。
<Liaxa mi mun, dalion selunesil io laozia lkurftless'i>とあるが、<mun>が何のタイプミスか分らなかった、正しくは<at>がつくと思われる。またその後の<dalion>は副詞は動詞前後に付かなければならないので<selunesil io>の後に来た方が良い。ちなみに動詞後だったり、名詞後に来る修飾詞(つまり、形容詞、副詞)は、-jで後ろから修飾していることを明示しなくてはならない。
 <lkurftless>とあるが、人工言語だったら<larter lkurftless>である。<"L'altughuf Lugoxcz" tsu lkurftless'i rodestelen es>とあるが、「トゥルアーン語、つまり言語を当たるは~である」みたいになっている。「「トゥルアーン語」という膠着語です。」だったら、文脈を考慮して<la lex es "L'altughuf Lugoxcz" z'es nolanasch lkurftless>くらいになる。

Fal japaeo, laoziaermjn's reroteain snupolaino'i, mal akrunftel'd lyjot'i maol Hatsune Miku'i lus.
>日本においては、声を出して読むのを恥ずかしがって、字幕をつけたり、初音ミクに頼ったりする作者が多い
<akrunftel'd lyjot>とあるが、辞書中探したところ「字幕」という単語が無いようだった。これは酷いと 思って<ectientovinserl>という語形で造語した。これは間違いではないが対格接辞の付いた単語をol, o, maolとかで動詞前に並べるのは違和感があるように見えた。

Selstaal, fqa'd laoziaer's lkurf jujo firma. La lex xalnem es.
>中で、インターネット上で作者自身が文章を朗読しているのは素晴らしいことです。
<selstaal>が単独で立っている。語法どおりにioを後置しなければならない。<fqa'd laoziaer>とあるが、前でも説明したとおり従属節主語には-'dを使う事は出来ないので、-'sにしなければならない。「~おいて」という意味で前置詞<jujo>を使っているが、これは古語で現在ではfal/ioを使っている。なのでこの文章は<Selstaal io fqa's laoziaer's lkurf fal firma.>というのが正しい。

Kalzaneno'sci, liaxi mi's kinunsares loexermss'i narju. than Miyako-virle'd loexerm'c shrlo lineparine'i lersse eo lex edioll lkurf vel. La lex vasul mi io es tea.
最近になって、俺は動画を公開するようになりましたが、宮古語の動画において、リパライン語を学ぶよう誘いがありました。それは俺にとって嬉しいことです。
 <kalzaneno'sci>とあるが話題格は主語か目的語でないと使えないのでfal/ioを使うべきで、つづいて接続詞<than>が使われているが、これは古語で現在では接続詞<mal>を使っている。<Miyako-virle'd loexerm'c shrlo lineparine'i lersse eo lex edioll lkurf vel.>という文の構造だが、よく学習者は間違えるがshrloだと強い命令口調の意味になってしまう。 また、文の構造が分りにくいので<Mijakovirle'd loexerme'c lineparine'it lersseo'i eo lex edioll lkurf vel.>とすると分りやすい。

Ban mi's vxorlnes niv "waxundeen dusnijrakrantien" anly.
>ただし俺は「異世界転生もの」には無関心です。
間違ったところはない。waxundeen dusnijrakrantien(異世界転生もの)なんて単語を良くあのクソ辞書(自虐)から見つけ出せたものだと感心するのみだ。

>Mi's lecistanili la peidxarnej demoale'c zu efan diax chaiss'tj esm.
罫線ノートに書かれた安っぽいイラストに興味はありません。
語法の問題で<lecistanili>は対象を好む人を嫌うという格組みの意味になっているので、ここではniliを使った方が良かったのではと思う。多分これは辞書の書き方が悪かったので訂正しておく。あと、<la peidxarnej demoale>とあるが、もし、形容詞が名詞の後ろから修飾するのであれば、<-j>をつけて<demoalej>にすべきであった。
 <zu>関係節は関係節に動詞が必要である。「書かれた」を表すならば<skurla>が適切だといえるだろう。また、diax chaiss'tjとあるが、共格は動詞への副詞的作用を持つので適切ではなく、<chaisse's lex mol diax>と訳すべきであった。というか緩衝母音、緩衝子音があまり使われていなくて字面がカオスなことになっているので、適度に緩衝音を入れていくのが良いだろう。
  そういうわけで、関係節は、<zu skurla efan chaisse's lex mol diax diax esm.>というのが正しい。

O harmy lersse cun, liacy Arka-virle'd anfejatz's acsele nil.
>ではなぜ学習しているかというと、「アルカ」のコミュニティーが既に死んでいるからです。

oやmalの話題切り替えというのは、「ではなぜ」と言う意味では少し違和感があり、ここではpaを使った方が良いかもしれない。
 <harmy>からそのまま動詞で<cun>の節に続けているがこれでは、「~だから勉強しているのはなぜ?」という文章になってしまう……と思ったが、語法欄にちゃんと<harmy V cun,>構文が書いてあった!記憶力の無さとは怖いものである。
 <cun>以降の文にesが無いのを除けばそれ以外の問題は全くない文である。

Selene mi's karx mejna'i tea.
ちょっと話し相手が欲しかったのです。
<mejna>はデュイン方言の単語で標準語では<mena>と言う。

Panqa'd nestile'c pesteno aleres.
>習得には1日かかりました。
動詞<aleres>の複雑な構文を使いこなせている +114514点。実は作者ですらこのaleresの構文に混乱してしまう事があった。

Mag cene mi lkruf lineparine'i ekce lex.
>だからリパライン語を少し話せます。
リパライン語の副詞は動詞の前後に付かなくてはならないので、正しくは<Mag cene mi ekce lkruf lineparine'i.>。lexが語末にあるがlaxのタイプミスか。

Mi jel, la qa'd-lyjoten-nesn's stes Darija-virle'i adit Ivrit'virle'i.
子音連続はモロッコ語やヘブライ語に似ていると感じます。
 <la qa'd-lyjoten-nesn>は「二重子音」で、「子音連続」という概念を指しているわけではない。なので、<ekcanen nesn>と訳した方が良かったかもしれない。
 また、 <jel>の構文が間違っていて、主格語がぶら下がっている。
 <Mi jel ekcanen nesn steso'c Darija-virle'i adit Ivrit'virle'i.> が格組みとして正しい。ただ、私なら<xale>(~のような)という便利なNAAN接置詞(前置詞にも後置詞にもなる単語)を使って、<Mi tisod ny la lex. Lineparine'd ekcanen nesn es xale Darija-virle adit Ivrit'virle.>と書いていただろうと思う。間違いではないがこういったところに正しい文法や語法で個人の作文の違いが出るのは方針として間違いないので嬉しいところである。

Et fur ljot, flivi'a xorln es. Fqass es Arka xy exerten.  
>また綴りもしばしば不自然です。これらの点で美しさは「アルカ」に劣ります。
<fur>は話題格で上で説明した<-'sci>と同じである。ここでは<mels>を使った方が自然であり、また副詞の位置も正しくない。
 正しくは<Mal, Mels ljot flivi'a es xorln.>になる。それ以降は文法・語法的問題はない。

Xi, carli, Liaxu mi vsfafgh elx mole inelneso lartar lkurftless'i y io lex laozia voklis.
もっとも、人工言語はその人工言語が作られた理由に基づいて評価されるべきだと思います。
 例文から持ってきてくれた自分の信条に同意してくれるのは嬉しい感じだ。ここには、文法・語法的問題はない。

Lineparine es Arka'd fyrkjaerlera le xorlnem anfentiqale.
「アルカ」の犯罪思想に比べれば素晴らしいのは間違いないでしょう。
凄く惜しい。
 副詞の位置にリパライン語は本当にうるさい。これを嫌うのであれば副詞を使うのではなく、名詞+接置詞のほうが使いやすいかもしれない。

E waxes lex zifoscures valifasneler ad la lex'i lexif valifasneler cun panqa m'es jeie, panqa m'es fafsirl.
>自覚している変態と無自覚の変態は大違い。前者は面倒、後者は厄介なのです。
 例文からの引用。これは自分の転校前の高校の友達の発言であったりする。

Jei, Seren Arbazard-sti! Celde la lex?
>お分かりですか、セレン=アルバザードさん?
Jei~-stiのコンボはリパライン語のネイティブとして、凄い煽り度が高いと思った。凄い。
 分かっている事を確認するには<co firlex?>と訊けばよい。<celde la lex?>は意味的に違うかと思った。

Fasta la pesta. Miextrura, nyrn. Mol nironj!
>ではまた。皆さんもお元気で。
<Fasta la pesta>はアスタラヴィスタではない(迫真)、ここでの語法も完璧であるが、<nyrn>はGute Reise.とかに当たるのでちょっと不適切かなと思った。
 <miextrura>も「我が同志よ!」という堅苦しい、演説向きの単語なのでここでも<alsasti>を使った方が良いとおもう。

・総評
一日でここまで出来る人は中々居ないわけだが、やはりリパライン語に初めてで会う人特有の修飾ミスだったり、細かい語法の不自然さや、名詞の独立などが目立つ。何回かリパライン語は学ばれてきたわけであるが、そんななかでそういったリパライン語でどういった事が習得しにくいのかと言った事を改めて理解する事が出来た。こういった資料は必ず、この先のリパライン語学習者に役立つことであろう。
minerva scientiaさんには、お願いに応じて動画を作っていただいてとても嬉しく思い、感謝しております。余裕があれば、これからもリパライン語の探索を楽しんでいただきたいと思います。
 

2016年10月17日月曜日

理語のイワン

 リパライン語と云うのは、数千年のうちにちっぽけな地方言語から、世界言語へと成り上がり、民族間の補助語にまでなりあがった言語である。他民族がリパライン語を話すうちに、民族名を知るまでが面倒で、民族を在る名前や命名方式でそれを代替するという語法が古ユナ後期までに口語で発達した。こういうわけで、ロシア人を指すときにイワンと茶化すように、こういった表現方法を理語論的には理語のイワン(理:Ivanergel)と呼ぶことにした。
 それで、当の理語のイワンは古ユナ以降どうなったかと云うと、第一次社会主義ユエスレオネなどの時代を通して、民族名を適当に呼ぶのは民族協和的なユエスレオネとしてどうなんだろうといった考えから廃れていった。以降理語のイワンを使って或る民族の人(の集団)などを呼ぶ場合は、軽蔑のニュアンスがこもるようになった。

  • ユーゲ人:fhasfamangg(なんとかマング)、fhasfanal(なんとかナル)
  • ヴェフィス人:fhasfai'a(なんとかイア)
  • セベリス人:fhasfanask(なんとかナスク)
  • パイグ人:kwa(クア)
Ex)
Fhasfamanggass sniejus fal fgir cun harmie? あそこになんとかマングたちが集まってるがなんでだ?

 余談だが、理語にはivane(イヴァネ、イヴァーネ)という名前が存在するが、これはイヴァン、イワン、ひいてはヨハネなどの地球の名称とは関係なく、語源はivaと形容詞語尾-enである。日本語で表すと「楓ちゃん」というあたりだ。
 例えば、リパコールさんの妹であるアレス・ラネーメ・イヴァネなど、リパライン語では男女問わず一般的な名前なのでリパラオネ人の理語のイワンはイヴァネになるのだろう。

2016年9月13日火曜日

犯罪国ショアン、獣人傀儡政権一味への加担に鉄血の制裁

【レーシア8月21日発共和国中央通信】共和国報道省のスポークスマンは、本日領空境界周辺を飛行していたショアン空軍機二機をファルトクノア空軍機が撃墜したと発表した。
 これはショアン王国に対する感情的な軍の暴走であるなどと、わが共和国を狙ったとんでもないデマが流れているが、精神統制不能と化した犯罪諸国の陰謀的言論は全くの事実無根であり、狂信的獣人思想傀儡政権一味に加担した反革命的帝国主義国家ショアンへの無慈悲な鉄槌であると喧伝した。
  反革命的帝国主義国家ショアンは、我々が国家の統制と惑星スラーン及び大宇宙社会における共和と平安の道筋において、完全なる悪の軸となりつつあるが精神統制不能と化して、正しい物事の理解が出来なくなっている帝国主義の傀儡ショアン王42世は、報道機関を通して「わが国やミルドネジア含むスラーンの諸国のNZWP戦争は世界の終末を早める。」とほらを吹いた。これは、世界的な悪徳者としての犯罪的正体を隠し、我が共和国に擦り付けることによる欺瞞工作に過ぎない。
 街中のファルトクノア人は異口同音に「祖国と連邦を愚弄し、卑屈で屈辱的な態度を表したショアン傀儡一味は死んで当然。共和国はやはり正義の国。」と発言しており、ファルトクノア人民の屈辱を晴らしたファルトクノア空軍の戦闘機パイロット・レイヴァー三等空尉は我等がラヴィル同志に迎えられ、首相官邸にて蒼軍死線健闘勲章を授与された。

2016年8月26日金曜日

机戦関係

Ansourner……先手
Direrger(Deg)……後手
Avir……局面、棋譜の場面
Fedirrgavir……棋譜
Paltau……マス
Nertrleiju……縦軸
Ektirrleiju……横軸

Laver……駒
Elses……成る
Afnar……駒を取る
Anenk……駒を動かす、打つ
Steij……駒が効いている、刺さっている、駒で取れる範囲である

semorko……飛び越す(sue1 mok1)、ダイヤモンドする
Veleser semorko……跳び越す(基準となる)駒、踏み台
La fonti'a semorko……飛び越え判定
Voklisol……(持ち駒)役
Tymorko……こいこい、続行
Paltauil(1,2,3,4)……季節(春、夏、秋、冬)

En tamkot……皇地(tam kot:皇草)に入る
Kacel……皇地から出る
En tamnua……皇水(tam nua)に入る
Tirkjar……皇水から出る
La fonti'a tamnua……皇水判定
Fiurmergal……皇水の端のこと

Stodup leiju……筆を横に動かす
Vynut lartajip……皇将のこと

Xelol(宣言はxel)……王手、チェック
larpyc……詰む、チェックメイトする
Girtliskol……千日手

keke……はじめの挨拶(kait kaik:良い戦いを)
tymor……こいこい、続行宣言(ty mok1: 再び行く)
taxt……季節を終わらせる、勝負宣言(ta xot1: 季節を終わらせる)
perzej……おわりの挨拶(pet2 et2 cei:星一周す)

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Elmer……兵
Felkana……船
Xastir……巫
Stistyst……虎
Gustuer……弓
Vadyrd……車
Dodor……馬
Kua……筆
Varxle……将
Ales……王
Tam……皇

Alsasnej……無抗行処
……将而光在
……和皇神力
……光戦之集
……皇論之集
……行行
……国風
……虎馬
……全終之抗
……闇戦之集
……声無於前

Als dejixece……全類
Dejixece lace……類友
Lace……友

Xolo……反故
Larpyco……与終

2016年7月27日水曜日

理語フォニックスコード

リパライン語のフォニックスコードを作った。
主にリパラオネ教の神族、人の名前、一般名詞から取ってきている。

T hame Tarf
K hame Keintel
X hame Xturga
S hame Skarsna
Q hame Qerl
N hame Nakrapt
V hame Velgana
F hame Fyra
M hame Malegerl
Fh hame Fhasfa
D hame Dexafel
G hame Gern
P hame Polto
B hame Blirba
Vh hame Vhenseu
H hame Haltxeo
J hame Jungkar
C hame Carxa
R hame Restu
Z hame Zesto
Dz hame Dzosnir
W hame Werlfurp
L hame Lena
Y hame Yszaplorca
A hame Ales
I hame Iuesleone
U hame Ulastirze
E hame Eleno
O hame Olys

Ph hame philerl/phupurca
Ts hame tsans
Ch hame chai
Ng hame angvirl
Sh hame shrlo
Th hame tharmperl
Dh hame dhafarl
KH hame khanxas
Rkh hame va'rkhiny'al
Rl hame acirl

2016年7月4日月曜日

Loznej暫定単語群

これは古い単語郡です。
新しいのはこちらを参照ください。

大きい giji
小さい navi
多い dhozu
少ない munu
高い ityi
低い sudu
美しい minyi
かわいい minyi
良い boku
悪い ranyi
安い munu
長い ghari
短い cetyi
明るい nenyi
暗い duzu
暑い codu
熱い codu
寒い piki
冷たい khiki
暖かい codu
~である celaj
食べる najaj
言う salaj
教える ghanyaj
行く thakaj
作る lamaj
死ぬ dhajaj
見る fijaj
書く catyaj
聞く memaj
読む dukaj
押す dokaj
低く el lonveny(?)
私 nij
あなた nor
彼 lajsi
彼女 lajsi
私たち r'nij
あなたたち r'nor
彼ら r'lajsi
これ si
それ si
あれ si
言語 loz
発言 sal
呟き sal tityi
人(民)→吸血鬼? laj
物 sol
事 sol
部屋 mok
家 geny
学校 luzhal
何 khar
なぜ d'khar
どうやって el gh'khar
どこ vekhar
どれ khari
いつ khikhar
感謝 r'dhe(?)
na 正しい、はい
ak 違って(動詞と共起)
vi 鳥(?)
nej 国民(to laj khanyi munu ak celaj nej)
tity solkaliの鳥
solkal(i) kukkaliな事
r'- 複数
gh'- ?
d'- ?
meny 名前
niji 私達の
seji d'~ ~それ自体(?)
kov d'~ 非~?
sol celaji ~であるところのもの
boku n'khi <動詞の修飾形> するより良い
r'dosol (品詞名?)
r'do be, cany, dhe, faji, ghalではないもの
r'kap リンゴ(?)
el~el 単語の並列
d' (与格?)
dhenyaj 分る、理解する
fam celaj かどうかわからない
khany 国 国家(?)
c'pany 日本
sinyaj 知る、既知である
avaj 持つ
khak 牙
reny 国
ghal いいえ
cem 例
lody 文、一文
el ~と~、副詞節を作る(?)

・意味不明頻出単語
khavi
fam : nor ak sinyaj celaj. ak celaj. el nor salaj fam celaj.
lody
gh'- sol ranyaji lajruk
be <動詞> 希求・疑問(?)

2016年6月22日水曜日

蒼葵方言例文

・原文
言語は人類にとって文化の産物であり、文化を形成する重要な一部分です。
言語の多様性が失われるということは、その地方の個々の風土・自然環境などを適切に表現する方法が失われるということにもなります。

単にその地方の文化が失われるだけでなく、認知科学や自然科学の研究にとっても大きな損害となり得ます。言語多様性の重要性について学び、考え、言語を文化遺産(知的遺産)として認識し、保全して行くことが重要です。

・正式表記
言語ゐ人類しじゃ文化じゃ産物在りゃち、ゐ文化形成しゃ重要え一部分在りゃん。言語じゃ多様性しゐ失ゐことゐ、ゐそじゃ地方じゃそれぞれじゃ風土・自然環境など適切せき表現しゃ方法ゐ失われりこと在りゃん。

単せきそじゃ地方じゃ文化しゐ失われれだけし終われぬり、認知科学や自然科学じゃ研究ねせも大きえ損害しゐ成れよ。ゐ言語多様性じゃ重要性学べしち、考えしち、ゐ言語、文化遺産ね認識せしち、保全せ在りゃことしゐ重要在りゃん

・音声
http://tts.imtranslator.net/Yv4D

2016年6月14日火曜日

アルヒトの銃

大切に扱っていた愛銃が壊れてしまった。この街では身を守るために銃が必要というのに。護身用の小銃を納屋に置いたままであるのに、昨日鋤を取り出すときに気付いた。夜中銃を愛でていると、撃ちたい衝動に駆られて近所の野良犬を撃ったら狂ってマガジンが空になるまでぶっ放し続け、しまいには銃身がひん曲がってしまった。ああ、お向かいのご近所さんの玄関がボロボロ。まあ、この街ではよく在ることだ。誰の所存など、気にするものは居まい。この街の誰もが言う言葉に次のようなものが在る。

「銃は消費するものだ。」

そういうわけで、この街では身を守るために銃が必要なわけだが、わざわざ闇市場まで出て行かなくてはならなかった。面倒だが、命には代えられない。前行ったところと同じところに行くと、店主がにやけ顔で出迎えてくれた。

「また着たのか。」

「銃が完全にぶっ壊れちまったから、寄ったんだ。」

そういういうと店主は笑いそうになるのを堪えながら、店の中に案内した。店の中には凄い数の銃火器が揃えられており、この銃規制の国でどこから仕入れたのか全く分らない銃ばかりだった。
店主は外国製らしき珍しいフォルムの猟銃を愛で、おどけながら、私にこういった。

「外国の銃は凄いらしいぞ。リロードしたり、弾を撃つ事が出来るらしいぞ。」

私も店主におどけながら答える。
「そうか、それは幾らなんだい?」

「そんなものはこの国には無いぞ。」
警官が店の入り口に立っていた。銃を構えて、自分達を威嚇している。店主は怯えて裏口から逃げて行ったようで、自分も急いで裏口から逃げようとする。しかし、その瞬間無慈悲に銃声は鳴ったのである。


こうして、私は逃げることに成功して日記を書いているわけだが、私が無傷で銃を向けた警官から逃げられた理由としては警官がこの国で銃を撃ってしまったからだろうと思う。

2016年6月6日月曜日

【理訳】アルヒトの手記 - Alhjite'd starsdirxes

長年使っていた椅子が壊れてしまった。軽くて丈夫で扱いやすかったので重宝していたが、少し乱暴に扱ってもいたし、今まで私の身体を支えてくれたことに改めて感謝した。

 Liaxu aleron lex lus pernal elx edixa snuvod. Mi tisod penxeno fal la lex mels la lyes adit anka, lussyken pa elx edixu mi lus normtaonashoj la lex. Mi mak slaxers la lexe'c virlio'sci lixer'it.

とはいえ、私の生活に椅子がないのは大変不便であったので、似たような椅子を買おうと思い、翌日隣町まで赴いた。いつもは近くの家具屋で適当に見繕うのだが、以前友人から聞いた店の話を思い出し、そこに行ってみようと思ったのだった。

Mal, xeu'd nurun io mi tydiest mele'd marla'l fua dosyt pernal xale la lex fai mi tisod eso sietivo'st filx pernal i fea ny penxen. Mi tydiest diepojastan fai yst kenis senosto'i la lex fal nestil ban mi jui dosyt fal mele'd lopuden diepoj.

その店の外装は綺麗と言えるものではなかったが、その中は案外片付いていた。どこかで嗅いだことのあるような、安心する匂いがした。店主に椅子を探している ことを伝えると、まさに私好みの椅子を持ってきてくれた。どうして私の好みが分かったんですかと尋ねると、店主は自慢げに笑いながら「こんなボロい店が何も無しに続くわけなかろう」と答えた。
 Tisodanerfe ycax fal laxy filx diepojastanen ny leskcalirz es niv stidisn nes. Mi lusarkes fon la niurn. Mi jostol melferto pernala'it i diepoisilarta'l mal diepoisilarta letixerlst pernal zu es mi'd lirfenasch. "Harmie co firlex mi'd lirfenasch?" Mi nun la lex mal diepoisilarta kacklemiejon lkurf tea ny la lex. "Fqa xale penulupe diepojasta zel niv filx snalu."

結局、その椅子を買って帰った。玄関を開けると、壊れた椅子 が壁にもたれて待っていた。長年の友と別れるのが惜しくて、しばらくの間そのままにしておくことにした。元々狭い部屋がより一層狭くなってしまった。物が 捨てられないのは私の悪い癖だが、今回については誰も責めてくれないでほしい。
 Mi dosyt apaskenj la lex mal edixa mi dostisle. Snuvoden pernala's snoipe'l nololon mili mi fal stisniev. Aler mena'it fankeno m'es tuvyj, mi torln la lex fal fhasfa. Lystetal vatimel is lystetal. Niv ysevo p'es mi'd niukirname cis, elx lecu narto melsj fhasfa tirfa niv plax.

2016年5月30日月曜日

デュイン方言考 ~敬語の消滅と挨拶の変化~


デュイン方言には敬語が存在しない。これはリパライン語を含むシアン語族においては特段別に珍しいことではない。しかしながら、リパラオネ語派リパラオネ諸語に含まれる言語と方言においては大体の言語はluを基とした敬語が存在している。これは古リヴァライン語やエタンセンス語、クワク方言においても存在している。だがしかし、デュイン方言には存在していないのである。

・ユーゴック語の影響を受けたデュイン方言
デュインに入植した外国人のうち非リパラオネ系で一番多かったのがユーゲ人であった。大体のユーゲ人は教育を受けて、リパライン語もある程度話せたが敬語の概念があまり受け入れられなかった。というのはユーゴック語には明確な敬語表現が存在し無いからである。丁寧で綺麗と表現される上流方言は存在しているが、しかしこれはスカルムレイや高級シャスティに限った口語変種であるため、一般民やそれほど上位と言うわけでもない入植ユーゲ人は喋らない。標準的なユーゲ人のユーゴック語には敬語が存在しないのである。これに影響を受けたデュイン方言は敬語表現の回数をどんどん減らしていた。クワク方言にも存在する敬語表現であったが全国でのユーゲ人リパライン語の影響を強く受けて唯一の敬語であるluはデュイン方言では消滅した。

・挨拶の変化
 デュイン方言の挨拶は多彩である。古理語から引き継いだ時間帯ごとの挨拶、ユーゴック語に影響を受けた挨拶、現代理語に影響を受けた挨拶など色々なものが存在している。

Salar novar
  一般的、現代理語のsalar(<salarua)から来ているが標準口語とは違い敬語が無いために、誰に対しても使える。

Dzarmuermercn
 ユーゴック語のjeemusnから来ているが全て理語の単語の要素(dzar-m-ue-r-merc-n)である。少し砕けた表現である。

La zu es vynut (la nukucol/nysiest/nukus) ja
 それぞれおはよう こんにちは こんばんわであるが、これはユーゴック語のHe je raz chor, usnから来ている表現である。南洋方言で主に使われている。北洋方言ではそれぞれxufirua(shuphapi), afirua(ahuphaphi), nufirua(nhuphaphi)と言う。

 

2016年5月26日木曜日

デュイン方言考 ~意思主格と非意思主格~

デュイン方言には他のリパライン語方言には存在しない意思主格と非意思主格が存在する。

・意思主格と非意思主格
それぞれ-'sと-'cを利用する。デュイン方言における与格は-'lに変わって、向格は古標準口語を起源とする-skiになっている。意思主格と非意思主格の根源はリナエスト語族の能格言語などを見るとシアン祖語やエタンセンス語に関係したものと思われる。外面から見るとリパライン語とは全く違う格の意味になってしまっているように見えるが、そもそも古標準口語では助格詞が古リパライン語から弱化し続け、-'cと-'lがioに同化しようとしていたと言う記録がある(Fafs'd larter lkurftless kranterl, 2013). そもそもの標準口語において-'cと-'lが混同され始めた時期にデュイン方言が形成され、標準口語では-'cと-'lの用法がそのまま曖昧になって格組みになったのに対してデュイン方言では-'lに与格が統一され、非意思主格の分裂に-'cが当てられるようになった。
意思主格と非意思主格はその主格を取る主語の対象が意思を持って行なったことなのか、それとも偶然に起こったのかということや対象がそもそも意思をもてるのかという事を表す。

・例文
動詞fankenに対して主語vyrle/meleerで「冬が過ぎる」と「隣人が去る」という文を作る時標準口語では次のようになる。
Vyrle fanken.
Meleer fanken.
どちらも格としては無標であるが、主格で区別はしないのである。デュイン方言では以下のようになる。
Vyrle'c fanken.
Meleer fanken.
以上のようにデュイン方言では無意思のvyrleの主格には-'cを使っている。このようにしてデュイン方言は標準口語よりも動詞の意味を固定する格組みを別の方向で発達させているとも言える。
ただ、この区別は文字表記上での区別で、音声上では-'sも-'cも同じ/s/でもはや第二世代以降のデュイン人についてはもう既に意思主格と非意思主格の区別は意識にも上がっていないのかもしれない。というのはデュインで方言理語教育を受けた人間でも意思・非意思の表記の使い分けを間違えるのである。もはや、-'sと-'cの使い分けというものはデュイン人にとっては伝統・慣例・慣習に過ぎないという段階である
ただし、デュイン北洋の地方ではこの使い分けが顕著に残り、格接辞が-'seu/-'ceuという風に区別されている。

デュイン方言考 ~概要~

リパライン語にはデュイン方言という方言がある。
デュイン方言はデュイン全体7億を超えるデュイン全体で喋られるリパライン語口語の変種である。デュイン方言は方言とはいうがユエスレオネ本土において話されるアル・シェユ方言より標準語と異なっている点が多い。かといって、ラネーメ・リパライン語やアイレン方言ほどの変化をしていないという丁度良い位の離れ方をしている。

デュイン方言の特徴としては「古い表現が残っていること」、「標準口語と違って敬語が無いこと」、「接置詞に格支配がある」というところである。

・デュイン方言の発達
デュイン方言はデュインへの入植が発生しなければ生まれなかった言語である。デュイン戦争が終結し、ユエスレオネのデュイン開拓により本土から低所得者のユエスレオネ人がデュイン入りした。他にもハタ王国から出稼ぎに来た低所得者や一攫千金を狙った資本家、それに追従してトイター教を守ろうとした宗教家などがデュインに流入することになった。
デュインでは第一次ユエスレオネ社会主義時代では開拓労働と呼ばれる粗悪な労働環境での重労働を主にした計画労働が敷かれており、共産党から出向させられた現地指導者によってそれが行なわれていた。現地指導者は大体クワクの出身であったため、DAPEまでに消滅したクワク方言を口語で主に話した。クワク方言はエタンセンス語やリヴァライン語に近い古理語という感じであり、標準口語を話す本土から来た低所得者はおろか、ユーゲ人などの非リパラオネ人系には通用しなかった。このために標準口語を基層にクワク方言の要素を吸収して行ったのがデュイン方言の始まりであった。
デュイン方言はクワク方言だけでなく、入植外国人のユーゲ人を中心に非リパラオネ人系の表現や単語を積極的に取り入れて行った。このため標準語よりユーゴック語起源の単語が多い。
デュイン方言の発達はショレゼスコによる第二次ユエスレオネ社会主義への突入によって落ち着いた。ショレゼスコによって現地指導者はデュインから撤退、各県の自治力が上がったためにそれぞれの民族語が重視されるようになったが、外国人系デュイン人二世以降の多くがデュイン方言を第一か第二言語として話すこと、デュイン入植者自身がデュイン方言が自分たちのアイデンティティであるとしたためにデュイン総合府を挙げてデュイン方言をの維持・記録を推進している。

・デュイン方言と社会
 デュイン総合府からはデュイン方言はデュイン全土で通用するリパライン語変種であるとの評価をしており、ユエスレオネ連邦理語学士院も同様の評価をしている。ユエスレオネ人から見るとデュイン方言というのは日本人の標準語に対する関西弁に近いものである。リパライン語話者の総数に食い込むほどの話者数を持つため、ユエスレオネ本土にいてもデュイン方言の話者と出会う事がよくあるが、普通本土ではデュイン方言ではなく標準口語で話している。ユエスレオネ人もデュイン人も方言に対して崩れた言葉、洗練されていない野粗な言葉と考える事は無く、逆に本土人は方言に対して憧れを持つほどである。デュイン人が本土でデュイン方言を話さないのは単純に効率が悪いからというだけの問題である。